2016年1月29日金曜日

建築探訪 #ラムネ温泉

この旅のメインのひとつが大分県竹田にある「ラムネ温泉」です。実は50年〜60年もつと言われる焼杉を使ってみたいと目論んでいるのです。
ラムネ温泉 
ここはどこだ?という建築に久しぶりに会いにいきました。
焼杉と漆喰のコントラストは国を超えて藤森ワールドの代名詞のような気がします。
こんな大胆な建築はメンテナンスが気になるところです。受付の方に聞くと、開館以来メンテナンスというメンテナンスはしていないそうです。
屋根に植えてある松の木もそのまま、たくましく育っていました。
館内も焼杉の炭の残ったもの、炭を削ったものをそれぞれ上手く使い分けています。
藤森先生の建築は、古来の建築用法を取り入れながら、オリジナリティーに溢れ、独自の建築様式を作り出し、世界中に藤森建築を作っています。
そして南伸房氏のロゴがまたいいのです。(伸坊さんのほぼ日刊糸井新聞の糸井さんとの対談が大好きです。)
温泉はラムネのような泡が体にまとわりつくのが特徴で、各地から療養のために来られているようです。
お風呂はどうなっているのかと、温泉に入るのも仕事のうちと言いながら。。。フムフムフム。。。やっぱり洞窟のようなお風呂ですよ。
焼杉は50年〜60年もつと言われています。実際に見に行って、その存在感とカッコ良さとメンテナンス性を考えて、いつか焼杉の家を作ってみたいと思いました。
焼杉と漆喰のコントラスト。銅板を手で曲げて仕上げた屋根。
屋根の上にいつまでも栄えるようにと植えられた杉。

日本でない建築のようで、全て昔から日本で使われていた素材を使って作っています。

伸坊さんのロゴがいい味だしてます。

併設のギャラリーも無料で、見応えあります。




2016年1月25日月曜日

建築探訪 #レゾネイドくじゅう

旅は晴れて順調に行くのが理想的です。
でも、順調にいった旅ほど後々思い出に残らない時があります。
ハプニングを乗り越えた旅は、いつまでも語りぐさのようになったり、笑いの種となったりします。
今回の旅は降水確率90%、そして雪も降るかもしれないと言う、旅としては最悪の天気でしたが、宿泊した「レゾネイドくじゅう」の朝は、霧雨の中、雲間から光が差し、キラキラと光輝いた景色はこの場所を一層去りがたくさせ、滞在時間を少しのばしたほどです。
宿泊したのはレゾネイド久住です。設計はTeam Zooアトリエ・モビルの丸山欣也氏。
「自然と共鳴」するデザインと言う事で、自然素材の木・土・石を使い、職人仕事で仕上げています。
人の手のあとを感じ、自然の素材に包まれると、長距離の疲れも忘れ、ゆったりと穏やかな気持ちになりました。
だけど、色んな所に工夫や遊びゴコロがあり、キョロキョロするのは仕方がないのです(笑)
大自然の大きさや力の前に、人が謙虚になると、この様な建物になるのだな、と思います。「すみませんが、ちょっと建築をたてさせていただきます」と言っている様な感じです。都会だと高層ビルになるのが頷ける気がしました。ここは虫や動物の妨げにならないように夜の照明もかなり暗めなのです。

久住高原の地形にそうように建てられています。
ホテルの部屋の窓からは何処までも久住高原が広がります


2016年1月23日土曜日

建築探訪 #東八幡バプテスト教会

今回スタッフと一緒に「いい建築を見に行こう」と言う事で、社員研修、社員旅行と称しながら建築探訪へと行ってきました。
この旅を通して、HAGのメンバーはそれぞれ趣味や特技は違いますが、目指すところの焦点を合わせ、より良い建築を目指していきたいと思っています。
日頃の頑張りのご褒美に温泉なんかもオマケでついていたりします。
どの場所にいっても、みんな見るところがディープなので、周りの人はかなり引き気味です(笑い)いい建築を見るのが楽しすぎて、一年に一度は行きたいと思います。それには仕事をがんばらないとですね。

東八幡バプテスト教会 

初めに、こちらは手塚貴晴・由比による手塚建築研究所の設計です。
いろんな建築雑誌でも取り上げられていて、見た事がある方も多いかも知れません。
北九州でホームレス支援をしている事で有名な奥田牧師の教会です。その活動から「軒の教会」をコンセプトとして建てられ、ンパクトにまとめられた中にも建築の力を感じる建物です。。
軒は玄関にも、建物中央の通路にもなっています。軒を中心に教会の活動が出来るようになっていて、引き戸や折り戸を使う事により、大きく使えたり、間仕切ったりと、使いやすそうです。
礼拝堂は光の入り方にも工夫がされていて、行った日はくもりだったので、晴れた日の光を体験出来なかったのが、残念です。
前回、完成の半年前に訪ねて奥田先生よりお話をお聞きしていました。残念ながら完成の時には伺えず、完成から1年以上が経って再訪する事ができました。
なにより、教会員の方々が暖かく迎えて下さったのが印象に残っています。
素晴らしい教会です。

無節の杉の下見板張りの礼拝堂。


軒であり玄関であり中央の通路です。

2016年1月8日金曜日

地鎮祭

大村で地鎮祭がありました。
昨年、家づくりに使う木を、山に切りに行ったお家が、いよいよ着工なのです。
いつも祈るように仕事をする私達ですが、この日ばかりは神主様の祝詞に合わせて、皆さんの祈る思いがひしひしと伝わってきます。

この場所にまた新しい家が建ちます。

大村も家が増えて随分変わってきました。変化していく街並みを見ると生き物のようにさえ思えることがあります。

ここに住まう人とこの場所に愛される家が出来ますように

住まう人とこの地に愛される家を

2016年1月6日水曜日

あけましておめでとうございます

明けましておめでとうございます!
今年はこれまで培って来たことをコツコツと、そして新しい事にもチャレンジしていきたいと思っています。きっとまた色んな壁にぶつかり、試行錯誤しながら頭を抱えたりするかもしれませんが、職人さんをはじめ、いろんな方の知恵や力を借りながら、人と街に愛される家づくりを今年も頑張っていきたいと思います。
今年もどうぞよろしくお願い致します‼︎
昨日の仕事始めは木場の家へおさるに会いに行きました(笑)息子さんの柱を登る姿は正におさる顔負けなのです。
半年が経ち、キッチンに立つ奥様の姿もすっかり馴染んでいて、素敵です。キッチン前のカップボードはSODA FACTORYの早田さんに作っていただきました。ペンダントライトは陶芸家の寒川義雄さんの作品です。
天井に面した北面の窓は、大屋根で暗くなりがちな室内を漆喰を優しく照らしながら明るくしてくれます。風を通す素材を障子の代わりに入れているので、サッシの存在感がなくなります。夏に窓を開けると暑い空気が抜け、風が通り涼しくなるようになっています。実際去年の夏は、ほとんど冷房を使わなくても過ごしやすかったそうです。
薪ストーブで暖まった部屋で半袖で走り回る子ども達を見ながらほっこりした今年の始まりでした。
ここからのキッチンの感じが好きです。

お兄ちゃんより妹さんの方がスイスイと登るんです。大人は登れません。