2016年2月29日月曜日

建築探訪撮影会「琥珀色のチャペルへ」#「あさが来た」

毎朝、朝ドラ「あさが来た」を楽しみに見ています。
実は、ドラマの主人公の広岡浅子さんとW.M.ヴォーリズとは深い関わりがあります。ヴォーリズ氏の奥様の一柳満喜子さんのお兄さんは、浅子さんの娘の亀子さん(ドラマでは千代)の婿となった広岡恵三さん(ドラマでは東柳啓介)なのです。
このヴォリーズ氏と一柳満喜子さんが結婚したきっかけになったのは広岡家での出会いだったそうです。
大正7年(1918年)に広岡家はヴォーリズ氏を招き建築物の設計について話し合っていました。
その時に通訳として参加していたのが、満喜子だったのです。(満喜子さんはアメリカ留学していました)
ドラマの中でもこれから登場してくるのでは?と言われています。
楽しみ倍増です!
静謐で柔らかい光

建築探訪撮影会「琥珀ガラスのチャペルへ」

カメラのフォーカスさん と なつくらさん とずっと前から一緒にやりたいね と話していた撮影会が出来る事になりました。一緒に琥珀ガラスのチャペルでヴォーリズの建築を感じてほしいと思います。


長崎には魅力的な建築が沢山あります。
建築を辿ると、長崎の風土、他に類をみない特有の歴史や文化と密接に繋がっている事に気づきます。知れば知るほど長崎がまた好きになる。そんな建築探訪撮影会に一緒に出かけましょう。

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今回の建築探訪撮影会で訪れるのは、東山手に赤い屋根の洋館が愛らしく建っている活水学院です。設計はW・M・ヴォーリズ。「建物の品格は人格のごとくその外装よりもその内用にある」と述べている通り、その建築からは、簡素でありながらも豊かさと品性が感じられます。「小チャペル」は琥珀ガラスが使われ、差し込む光がチャペル全体を琥珀色に染めます。
普段はなかなか入る事の出来ない活水学院で、ヴォーリズの世界を感じ、その風景を写真で切り取りたいと思います

また、なつくらでは、今回撮影する場所の写真展示をしています。美味しい定食や珈琲、お酒を頂きながらヴォーリズの世界を感じてみて下さい。
からすみ茶屋なつくら 長崎市万屋町2−3(菊一文字隣

建築探訪撮影会
「琥珀ガラスのチャペルへ」
日時 : 2016年3月19日(土)
   9:00〜 オランダ坂石碑前集合
会費 : 1500円(プリント料金含)
持ってくるもの : カメラ

「写真もちより会」
日時 : 2016年3月30日(水)
   19:00〜
場所 : なつくら
会費 : 500円(珈琲付)
持ってくるもの : 3/15撮影の写真

参加申込・お問い合わせ
カメラのフォーカス 095-825-5200




2016年2月22日月曜日

焼杉ワークショップ in waranaya cafe

大村のwaranaya cafeの一角にて「焼き杉ワークショップ」を開催します。
作成した焼き杉は、現在大村市内に建築中の家「焼き杉の家(仮称)』の外壁として使用します。
数年前に訪れた「ラムネ温泉」を見て以来、いつか焼き杉の家を作りたいと思っていました。
自分たちの手で外壁材が出来ると言う事が驚きでもあり、火や水を使う作業は大人も子どもも楽しいですよね。
waranaya cafeの大自然の中で一緒に楽しみましょう。
facebook ttps://www.facebook.com/events/1079425645433461/

日時 3月5日(土曜日) 10 : 00 〜 14 : 00

参加費 大人 1000円 こども(小学生以下) 500円
   (昼食・保険料込み)

場所 waranaya cafe 
  〒856ー0032 長崎県東大村1-1880-72

  tel : 0957-50-2276

ご予約・お問い合わせ
HAG環境デザイン 橋口

       メールにて氏名・住所・TEL・参加人数を 書いて申し込み下さい。
  mail : hag@hagkankyo.com   
  TEL  : 095-847-0204


焼杉とは:
瀬戸内海を中心に西日本で昔から使われている外壁材で、昨今、日本内外でその良さと炭のテクスチャーの格好良さが見直され、注目を浴びてきています。杉を炭にする事により、耐火性や耐候性に優れ、害虫にも強く、耐久性のよい素材となり、50年〜60年持つと言われています。光を浴びると銀色に輝く様はしっとりと美しいです。

作り方:
4mの杉を3枚で三角柱に組み立てます。下から少しの火種を入れると煙突効果で一気に上から火が燃え上がります。内部の燃焼面がお互いの反対面を更に加熱する為、相乗効果で火力がアップしま­す。火をつけてから5分程で水をかけて出来上がります。




2016年2月16日火曜日

長崎県木造コンクール 最優秀賞

前回の「玖島の家」に引き続き、「木場の家 cozy house」が長崎県木造コンクールで最優秀賞との連絡がありました。2年毎に開かれるこの大会では、県内外の建築家や建設会社の力作が揃う中、2回連続で最高の賞を頂けるのは本当に嬉しいかぎりです。

この受賞は、何より私達と一緒に働いてくださる職人さん達のお陰です。
今の家づくりの主流は規格を選んでポンとつけるだけ、のような家づくりが多い中、私たちの家づくりは職人さんの技が家の空気感を作ると言っても過言ではないのです。材料を活かし、ディテールをシンプルに美しくしようとすれば、その分技術や知恵が必要になってきます。

無理難題を「こだわっとるけど、出来ると良かとやもんねー」と言いながら付き合って下さる職人さんたちがいて、本当にありがたく心強いです。
また、このような家を作らせて頂いたお施主様にも本当に感謝です。

これからも、一棟入魂で喜んで頂けるような家づくりを目指していきたいと思います。

「木場の家 cozy house」
あ、庭の木に小鳥が飛んできた!あれ、窓の外にカエルがいる!庭から虫の声が聞こえるよ!子供達の元気で嬉しそうな声が部屋中に響きわたる。南に大きく開かれた窓は庭に繋がり、自然を身近に体感できる。夏には涼しい風が通り抜け、冬は晴れればあたたかな陽だまりができ暖房器具は無用。寒くなれば薪ストーブに火を灯し、家の中で揺らめく炎を眺める。そんな恵み豊かな時を、無垢の木と漆喰壁が造り出す穏やかで柔らかな光に包まれながら、家族と一緒に感謝しつつ、日々愉しんでいます。
(木造コンクール冊子お施主様の感想より)


薪ストーブの炎のゆらぎに癒されると奥様。子どもとの対話のひとときに。
オープンだけど手元はみえないように。

ただいまーと帰って来て、リビングの一角でお勉強。

きっちんから全体が見渡せるように。でも、少し篭っているから、みんなを見守るように佇むお母さん。
音楽室は防音と音響を考えて設計しています。
オープンにすると人が集まって音楽会が出来そうです。


2016年2月13日土曜日

池上大工の仕事

伝統工法で家づくりを行っている池上大工は、以前「平山の家」でご一緒させて頂いたことがあります。「板倉の家」で有名な安藤先生の家のプロジェクトが進んでいる事を聞いていたので、現場の見学をさせて頂きました。

池上大工の作っている伝統工法は金物を使わずに貫を通して組んでいきます。天井を「梁現し天井」にすると、美しく組まれた小屋組が見えて、あるべき所にある梁や柱が、家にリズムを刻むかのようです。

大工自ら、木を産地に選びにいって、信頼している材木屋さんからきちんとした材を取り、家に合わせて木を刻む。丁寧に仕事をする姿勢にいつも刺激を受けます。そういう事が出来る大工さんは今では殆どいないのです。

安藤先生の「校倉の家」は、断熱材を使わず、杉の厚板を2重張りにしています。これだけ高断熱と言っている時代に斬新ですよね。夏は涼しく、冬は薪ストーブで暖をとるようになっています。
今回見せていただいたお家は小さく設計してあり、プライベートな部屋は寝室ぐらいで、家の半分が土間になっていました。全体的にオープンで吹き抜けが高く、風がよく通るような家でした。小さいけれど、木組みの重厚感が全体を力強くし、大きく、そして広く見えました。

奇麗に作ると杉の木の家って美しいなぁと思います。
私たちも池上大工とまた一緒に仕事が出来る事を願っています。こればかりは、建てる方がいないと実現しないので、ぜひ、興味のある方はメールやお電話でお気軽にお問い合わせ下さい。

金物を使わない梁や柱

軒裏も美しい