2016年2月13日土曜日

池上大工の仕事

伝統工法で家づくりを行っている池上大工は、以前「平山の家」でご一緒させて頂いたことがあります。「板倉の家」で有名な安藤先生の家のプロジェクトが進んでいる事を聞いていたので、現場の見学をさせて頂きました。

池上大工の作っている伝統工法は金物を使わずに貫を通して組んでいきます。天井を「梁現し天井」にすると、美しく組まれた小屋組が見えて、あるべき所にある梁や柱が、家にリズムを刻むかのようです。

大工自ら、木を産地に選びにいって、信頼している材木屋さんからきちんとした材を取り、家に合わせて木を刻む。丁寧に仕事をする姿勢にいつも刺激を受けます。そういう事が出来る大工さんは今では殆どいないのです。

安藤先生の「校倉の家」は、断熱材を使わず、杉の厚板を2重張りにしています。これだけ高断熱と言っている時代に斬新ですよね。夏は涼しく、冬は薪ストーブで暖をとるようになっています。
今回見せていただいたお家は小さく設計してあり、プライベートな部屋は寝室ぐらいで、家の半分が土間になっていました。全体的にオープンで吹き抜けが高く、風がよく通るような家でした。小さいけれど、木組みの重厚感が全体を力強くし、大きく、そして広く見えました。

奇麗に作ると杉の木の家って美しいなぁと思います。
私たちも池上大工とまた一緒に仕事が出来る事を願っています。こればかりは、建てる方がいないと実現しないので、ぜひ、興味のある方はメールやお電話でお気軽にお問い合わせ下さい。

金物を使わない梁や柱

軒裏も美しい